ちゃんと水を摂るようにすると、体調不良をを予防・改善し、女性には嬉しい美容効果を得ることもできます。生活習慣病をはじめ、加齢に伴う病気、原因不明の症状まで、さまざまな悩みが解決するかもしれません。
【1.高血糖】
糖尿病の原因物質・活性酸素を抑えるためアルカリイオン水で代謝を上げる
糖尿病の発症に、活性酸素がかかわっていることをご存じでしょうか?活性酸素がインスリンを分泌する膵臓のβ細胞を傷つけることにより、インスリンの分泌量が減って糖尿病を発症するのです。糖尿病の原因の1つである肥満も、体内の活性酸素を増やす要因です。その肥満を防ぐために、空腹感を覚えたら、何か口にする前にコツプー杯のアルカリイオン水を飲むようにしましょう。満腹中枢を刺激し食欲が抑えられます。
また、アルカリイオン水を毎日飲むようにすれば、新陳代謝が活発になり、酸性に傾きがちな体を、本来あるべき弱アルカリ性の体に戻し、活性酸素が抑えられます。糖尿病にはミネラル豊富な硬水もおすすめですが、腎臓の悪い人にはNGです。また、糖尿病の人は尿の濃度を薄めるために体内の水分が排泄されやすく、のどがよく渇きますが、甘い飲み物を飲むとますます尿が濃くなり悪循環(ペットボトル症候群・下記)になるので、水分補給は無糖の飲み物で行いましよう。
糖尿病のリスクを高める「ペットボトル症候群」
糖分を多く含む清涼飲料水、スポーツドリンクを大量に飲み続けることによって、血液中のブドウ糖やケトン体と呼ばれる成分が異常に高くなり、激しいのどの渇きや、多尿、俗怠感、腹痛、嘔気などの症状のほか、ひどいときは昏睡状態に陥る病気のことを「ペットボトル症候群(または清涼飲料水[ソフトドリンク]ケトーシス)」と言います。
国立がん研究センターの調査でも、清涼飲料水の飲みすぎは糖尿病のリスクを高めることが明らかになっています。糖分の多い清涼飲料水を大量に飲むと血糖値が上がり、高血糖の状態になるとのどが渇くために清涼飲料水を飲み、尿量が増えることでのどが渇いてまた飲む……という悪循環に陥ってしまうのです。
【ここがポイント】
食前にコップー杯のアルカリイオン水を飲む
【2.高血圧・脳梗塞・心筋梗塞】
硬水で血液内のカルシウムを維持しアルカリ性の水で抗酸化作用を期待
体内の水分が不足し、血液がドロドロした状態になると、血管を詰まらせたり硬くして、心筋梗塞や脳梗塞などの疾患が起こりやすくなります。心筋梗塞や脳梗塞になりやすい、生活習慣病の患者やその予備軍の人は、アルカリ性の硬水をこまめに飲むようにして、血液サラサラを目指しましよう。
体内のカルシウムが不足すると、血液・細胞中のカルシウム量が増加するカルシウム・パラドックスが起こり、動脈硬化を起こしかねないので、それを防ぐために、カルシウムを豊富に含む硬水を飲んで、血液内のカルシウム量を一定に保つのです。
ただし、カルシウムを摂るときは、一緒にマグネシウムも摂ることを忘れてはいけません。アルカリ性の水なら酸性の体を弱アルカリ性に引き戻し、抗酸化作用で高血圧の改善も期待できます。就寝中に水分を失い、早朝や午前中に脳梗塞・心筋梗塞を発症するケースが少なくないので、寝る前の水分補給が重要です。
【ここがポイント】
カルシウム量の多いアルカリ性の硬水を
【3.肥満】
水飲みダイエツトに科学的裏づけあり!お腹がすいたらコツプー杯の水を飲む
肥満の予防にも水飲みは有効です。空腹感を覚えたときにコップー杯の水を飲むようにすると、胃液が薄められて胃の中の酸性度が下がり、脳が満腹だと勘違いして食欲が抑制され、過食が避けられます。
水を飲んでやせることは、ドイツ栄養研究所のM・ボッシュマン博士の研究により科学的にも実証されています。効果的にダイエットを行うには、硬度1000mg/リットル以上の超硬水を飲みましょう。そこに含まれるカルシウムとマグネシウムの量がダイエット効果に相関します。カルシウムは腸内の脂肪を便とともに排出したり、脂肪の燃焼を促す一方で、脂肪の吸収を制御します。
マグネシウムは、便をやわらかくして便秘を防ぎ、腸内の老廃物を排出します。さらに、超硬水には、デトックス効果のあるサルフェートを含む水が多いことも見逃せません。この超硬水を夏は1日3リットル、それ以外の季節も少なくとも2リットル、ちびちび飲むことで、肥満の解消を目指しましょう。
【ここがポイント】
超硬水を1日最低2リットルちびちび飲んでダイエット
水飲みダイエツト 6つのポイント
【4.便秘】
積極的に水を飲むようにして体内を水で十分にうるおす
栄養や水分の吸収、老廃物の排泄などの働きをする腸は、免疫という重要な役割も果たしています。しかし便秘になると、腸内の善玉菌が減り、腸管を悪化させ、免疫力を低下させてしまいます。
便秘の主たる原因は、体内の水分量の不足による代謝の低下なので、慢性的に便秘に悩まされている人は、まず、意識的に水を多く飲むよう心がけてください。腸の働きが良くなり、便秘が解消されることもあります。毎朝起床後すぐの朝食を摂る前の空腹状態で、冷やした水を飲むのが効果的です。胃腸が刺激されてぜん動運動が活発になり、自然なお通じが得られます。
水は、マグネシウム含有量の多い硬水を選びましよう。マグネシウムは、腸内の水分を便に吸い寄せ、便が硬くなるのを防ぎます。硬水を飲んでも便秘に改善の兆候が見られないときは、硬度1000mg/リットル以上の超硬水に切り替えて様子を見ましょう。その際、特にマグネシウムが豊富に含まれている水を選ぶようにしてください。
【ここがポイント】
起床後すぐの空腹状態でマグネシウム豊富な硬水を
【5.下痢】
マグネシウム過多な硬水はx 失った水分をしっかり補う
下痢の症状は、小腸の機能の低下や大腸の過剰なぜん動運動により便の水分量が増加して現れますが、緊張や飲酒、心身の変化などをきっかけに起こる下痢が数か月以上続く場合、過敏性腸症候群の可能性があります。過敏性腸症候群にはストレスが大きく影響すると考えられます。そのため、ストレスを緩和するカルシウムが多く含まれた水(ただしマグネシウムは少なめのもの)で、弱った細胞を元気にするアルカリ度の高い水を飲んで予防します。
【ここがポイント】
下痢が治らないときはスポーツドリンクを
【6.むくみ】
最大の原因は体内の水分不足!体内の水分量キープに努める
むくみは、皮膚または皮膚の下に水分が溜まった状態なので、むくみを解消するには、水を飲まないほうがいいと思っている人もいますが、それは大きな間違い。
水を飲むとむくむのではなく、水を飲まないからむくむのです。水分の補給が不十分で、体内の水分が不足すると、危険を察知した脳は、体に汗や尿を出さないように指令を出します。結果、体内に余分な水分が増え、新陳代謝が低下して老廃物が溜まり、血液のめぐりも悪くなって、顔や体がむくむのです。そのため、むくみが気になるときこそ積極的に水を飲むようにしてください。そうすることで尿や汗が出やすくなり、体内に溜まった水分や老廃物が排出されて、むくみが解消していきます。
水は、カルシウムやサルフェートなどのミネラルをほど良く含む水がおすすめです。カルシウムが血管をやわらかくして血行を促し、サルフェートが老廃物の排出を促し、新陳代謝を高めてくれます。
【ここがポイント】
カルシウムやサルフェートをほど良く含む水を飲む
体や顔のむくみにはこの水!
北海道産:水彩の森(硬度105mg/リットル pH7.9)
太古に形成された貝殻地層を通過した天然の中硬水。
大分県産:温泉水マグナ300(硬度300mg/リットル pH8.6)
竹田湧水をブレンドし、飲みやすく調整。
イタリア産:サン ベネデット ナチュラーレ(硬度235mg/リットル pH7.68)
ミネラルバランスに優れ、かつてヴェネツィア貴族も治療水として愛飲した。
【7.肩こり】
筋肉の血流が悪くなり酸素が不足、乳酸や老廃物の蓄積が肩の痛みに
スマホやパソコンが広く普及した現代社会においては、長時間画面に向かって同じ姿勢を続けることで肩こりに悩まされる人があとを絶ちません。肩には首を支えるための筋肉が集まっていて、この筋肉が緊張して血流が滞ると、血液中の酸素が不足し、乳酸や老廃物が蓄積して、肩の痛みとして現れるのです。
この乳酸の解消を促すのが炭酸水です。炭酸水に含まれる重炭酸イオンには、乳酸を中和(無毒化)する性質があります。炭酸水を飲むと、血液中の二酸化炭素濃度が高まりますが、体はそれを酸欠状態だと誤認識し、酸欠状態を改善するために酸素を取り込もうとして血管を拡張させ、血流が良化。それにより肩こりが改善に向かいます。
カルシウムやマグネシウム、アルカリ性の水には新陳代謝を高める働きがあるので、硬度の高いアルカリ性の炭酸水がベストです。ただし、就寝前に飲むと下痢を起こす可能性もあるので、日中に飲むようにしましょう。
【ここがポイント】
硬度の高いアルカリ性の炭酸水を日中に飲む
【8.更年期症状】
細胞間の水分を保持するためにムコ多糖体の減少を阻止する
更年期と呼ばれる、女性の閉経前の5年間と閉経後の5年間とを合わせた10年間に、他の病気を伴わずに現れるほてりや発汗、イライラ、頭痛などの症状を更年期症状と言い、中でも症状が重いものを更年期障害と言います。
その症状の1つである皮膚や粘膜の極端な乾燥は、細胞間の水分を保つ働きをするムコ多糖体の減少によるものと考えられています。肩こりや腰痛、眼精疲労などの他の更年期障害の症状も同様にムコ多糖体の減少が原因で起こるので、ムコ多糖体の減少を食い止め、体の細胞を活性化させることが、症状の改善へとつながるのです。そのために有効な水が、アルカリイオン水です。初めはpHが低めの弱アルカリ性のものを、コップ半分くらいずつこまめに飲むようにします。
これを1週間程度続け、慣れてきたらpHを上げていくと良いでしょう。イライラなどの精神症状には、カルシウムの摂取が効果的なので、硬水、海洋深層水などのミネラル含有量の多い水を飲むといいでしょう。
【ここがポイント】
アルカリイオン水をコップ半分程度ずつ飲む
【9.骨粗しょう症】
カルシウムが骨から血液に溶け出し骨の中がスカスカになつてしまう
加齢とともにカルシウムの摂取量が少なくなり、腸管からの吸収率も低下するために、血液中のカルシウム量が不足しがちです。すると、体は骨に含まれるカルシウムを血液中に溶出させて不足したカルシウムを補います。その結果、骨のカルシウムが不足して骨の中がスカスカになり、骨がもろくなって、わずかな衝撃でも骨折しやすくなってしまう。これが骨粗しょう症です。
日本では現在、骨粗しょう症患者は1300万人を超え、その数は増加傾向にあります。性別を見ると圧倒的に女性が多く、年齢別では50歳以上の女性の4人に1人が罹患しています。骨粗しょう症の予防には、カルシウムを豊富に含む食事とあわせて、カルシウムがイオン化されて吸収率が高くなっている天然の硬水を飲むのが効果的です。
また、骨からのカルシウム溶出は、体が酸性になったときに起きやすいので、アルカリ性の水を選びましよう。さらに、骨の健康に欠かせないシリカ(ケイ素)を含んでいれば言うことなしです。
【ここがポイント】
カルシウム対策の食事とアルカリ性の硬水を
【10.胃もたれ】
重炭酸塩入りの水を飲めば整腸作用で消化促進
中華料理や肉料理などの脂っこい食事を摂りすぎたり、食事の時間が不規則だったり、偏食を続けていると、食べ物の消化が進みません。胃の中に食べ物が長時間溜まった状態になり、膨満感や気持ち悪さなどの不快感に襲われる“胃もたれ”を起こします。
原因である脂っこい食事や不規則な食事時間、偏食を改めることで、ある程度胃もたれを予防できますが、やむをえず胃もたれしてしまったときは、アルカリイオン水を飲んでください。胃腸の疲れをやわらげ、消化機能を回復してくれます。
胃腸の調子が悪い人には重炭酸塩(炭酸水素ナトリウム)が含まれたミネラルウオーターが効果的です。胃腸の調子を整え、消化酵素を働きやすくします。冷えた炭酸水を飲めば、ぜん動運動を刺激して、消化を促すことができます。基本的に水を飲むのは食事の前に1杯程度とし、食事中に飲むのは控えましよう。食事中に多量の水を飲むと胃液が薄まり、食べ物を消化しにくくなってしまいます。
【ここがポイント】
食事前にコップー杯のアルカリイオン水を飲む
【11.耳鳴り・めまい】
内耳のむくみも体のむくみ同様、体内の水分量の保持が肝要
「めまい」と「吐き気」の発作が繰り返し起こり、「耳鳴り」や「難聴」をともなう「メニェール病」は、内耳を満たしているリンパ液が増えすぎて、内耳が水ぶくれ状態になってしまう耳の病気です。また、何となく耳が詰まった感じがする、低音だけが聞こえないといつた症状を呈する「低音障害型感音難聴」も増えていて、めまいを伴わないメニエール病とも言われています。
ともに内耳のむくみ(内リンパ水腫)が原因なので、薬物による対症療法に加えて、むくみの原因のストレスを取り除くなどの生活習慣の改善にも取り組みましょう。体のむくみを解消するのと同様に、水を飲み、体内の水分量をキープすることも効果的です。水を多めに飲んで、溜まっていた余分な水分を汗や尿で放出できれば、むくみが取れて耳鳴りやめまいの解消も期待できます。
予防と改善の両面から、カルシウムやサルフェートを含む中硬水を、毎日ちびちび飲むことを心がけてください。
【ここがポイント】
カルシウムやサルフェートを含む中硬水をちびちび飲む
【12.ドライアイ・眼精疲労】
体内の水分量の減少により目の水分が血液に吸い取られる
パソコンなどの画面を凝視することが多く、ドライアイを発症すると、涙が蒸発して目が乾燥したり、傷がつきやすくなったり、痛みやゴロゴロ感などの症状が現れます。ほかにも、光をまぶしく感じたり、視界がかすむようになります。涙は血液がろ過されてつくられていますが、体内の水分量が減ると、日の水分が血液に吸い取られ、乾燥がさらにひどくなるのです。
ドライアイの予防・改善には、アルカリ性の軟水を用いましょう。水分を補給し、血液の塩分濃度を正常に保つのです。また、同じ姿勢で何時間もパソコンやスマホと向き合っていると、筋肉が緊張して疲れ物質の乳酸が溜まり、血流が滞って肩こりを起こします。さらに、日の血流も悪化して、眼精疲労を起こします。眼精疲労改善には、乳酸を減らし血流を促すために硬度の高い炭酸水を飲みましょう。
アルカリ性の水やサルフェートを含む水を組み合わせることで、日の疲労を回復し、疲れを溜め込まないようにします。
【ここがポイント】
アルカリ性の軟水を補給し血液の塩分濃度を正常に
【13.風邪】
体の中を水で十分にうるおし、栄養・休養・睡眠で免疫力を高める
風邪のウイルスに冒されないためには、「栄養・休養・睡眠」をしっかりとって、体の免疫力を高めることです。その免疫は、体が水でうるおされていなければ十分機能しません。したがって、もともと免疫力があまり高くない人や、一時的に免疫力が落ちてしまっている人は、ミネラルウオーターを常飲するようにして、体内をみずみずしく保ち、風邪の予防に努めましよう。
もし、風邪をひいてしまった場合は、常温のアルカリ性の軟水を飲み、体内を水分でうるおすことで、体に入り込んだウイルスをそれ以上増殖させないようにします。せきが止まらない、のどが痛い、たんがからむなどの症状があるときも、やはり、寝る前にしっかり水を飲むことで、症状の緩和が見込めます。
下痢や嘔吐を伴うときは、失われた水分や電解質をしっかりと補うために、体液と浸透圧が変わらず、水分の吸収をスムーズにしてくれる経口補水液やスポーツドリンクを少しずつ飲むようにしてください。
【ここがポイント】
常温のアルカリ性軟水を飲んで体内のウイルス増殖を防ぐ
【14.ストレス】
鎮静作用のある水を飲むことで脳の血液を流して心を落ち着かせる
人間関係や不安、悩みなどのさまざまな理由からストレスを受け、極度の緊張が続くと、脳に血液が溜まり興奮状態になります。ストレスを受けている体は、不眠や痛みなどのサインを出しますが、それでもストレスが取り除かれずにさらされ続けると、さまざまな病気の引き金になってしまいます。
イライラしたり、気分が落ち着かないときには、おいしいと感じる水をコップー杯、ゆっくりと飲んでみてください。水には自律神経やストレスをなだめる「鎮静作用」があるので、水を飲むことで、体中の血管に水が行き渡り、脳に集まった血液が胃に流れ、興奮した気持ちを落ち着かせることができます。
カルシウムを豊富に含んだアルカリ性の硬水ならさらに効果的です。疲労からくるストレスの場合、乳酸を中和するミネラル炭酸水がおすすめです。ただし、これらの水は、神経を高ぶらせる働きがあるので、夜遅めや寝る前は避け、なるべく午前中、おそくとも夕方までに飲むようにしましょう。
【ここがポイント】
カルシウムを豊富に含んだアルカリ性の硬水を飲む
【15.痛風】
pH8以上のアルカリ性の水を飲み、尿酸を排出しやすい体にする
ある日突然、なんの前触れもなく足の親指のつけ根や足関節、足の甲、アキレス腱のつけ根などが赤く腫れて激痛におそわれる。男性に多いこの病気は、風が吹いただけでもとんでもなく痛いことから、痛風と呼ばれています。
魚卵や魚の肝、ビールなどといったプリン体の多い食品を摂りすぎると、細胞内の核酸中にあるプリン体が尿酸に変化し、それが排出されずに関節などで結晶化して猛烈な痛みと腫れが生じるのです。
痛風を治すには、体に溜まった尿酸を体外に排出しなければなりません。尿酸は体がアルカリ性になると排出されやすくなるので、痛風を予防するには、pH8以上のアルカリ性非加熱の天然水を1日約1.5リットル以上、のどが渇く前に飲むようにするといいでしよう。
痛風発作に見舞われたら、前述の水コップ1杯に、食品用の重曹を小さじ半分~1杯程度溶かして飲むようにしてください。重曹にはナトリウムが含まれるので、摂取量は1日5gまでとし、高血圧、腎臓病の人は水のみにとどめます。
【ここがポイント】
痛風を発症してしまったら食品用の重曹を溶いた水を
【16.脂肪肝】
中性脂肪を減らすホルモンを分泌し活性酸素を排出する「水素」に期待
脂肪肝は肝臓に中性脂肪が溜まった状態で、肝細胞の30%以上に溜まると診断されます。患者の多くはメタボリックシンドロームを合併しており、生活習慣病の原因にもなります。肝臓の病気というとお酒が原因と思われがちですが、アルコールを原因とせず、肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧などにより起こる非アルコール性脂肪肝(NAFLD)が増えています。
NAFLDの80~90%は、単に肝臓に脂肪が多いだけでそれ以上体を蝕むことはありませんが、残る10~20%は肝硬変や肝がんに進行する恐れがあります。脂肪肝を改善する働きをする成分として期待されているのが水素です。
水素を体内に摂取すると、中性脂肪の燃焼効果を上昇させるホルモンが肝臓から分泌され、脂肪を抑制します。さらに水素には、悪玉の活性酸素を排出する抗酸化力もあります。その水素を体に取り入れるのに適しているのが、水素分子の濃度を高めた水素水です。1日300ミリリットル程度飲むことで、肝臓に溜まった脂肪を減らしましょう。
【ここがポイント】
濃度の高い水素分子を含む水素水を1日300ミリリットル程度
【17.疲労】
二酸化炭素が重炭酸イオンとなり乳酸を二酸化炭素と水にして排出
疲労の原因は体内に発生した乳酸です。体内に乳酸が溜まると体は酸性に傾き、疲れを感じます。この乳酸を取り除き、疲労回復してくれるのが冷えた炭酸水です。
炭酸水のシュワシュワの泡のもとである二酸化炭素は、体内で変化して重炭酸イオンになり、乳酸と結びついて二酸化炭素と水に変化し(中和)、呼気や尿として体外へ排出します。そこに、冷たい炭酸水による口内・体内への心地良い刺激が加わることで、結果、疲労感が解消されていくのです。
このように、一時的な疲労の回復には、即効性のある炭酸水がもってこいですが、体を休めてもなかなか疲れが取れない慢性疲労のときは、どんな水が良いでしょうか。慢性疲労も、体が乳酸によって酸性に傾いた状態ですから、これを弱アルカリ性に戻してくれるのは、アルカリ性の水ということになります。硬水はミネラルの消化にエネルギーを要すので、体にやさしいアルカリ性の軟水を飲みましょう。
【ここがポイント】
一時的な疲れには炭酸水、慢性疲労にはアルカリ性軟水
【18.冷え】
体中に水をめぐらせ血流を促し「万病のもと」である冷えを改善
多くの女性を悩ませる冷え性は、運動不足などにより血流が悪くなって、末梢まで血液が流れにくくなることで、手足が冷たくなる症状です。
血のめぐりが悪くなると、水分はもとより、栄養や熱が全身に行き渡らず、免疫力が低下して風邪や膀胱炎などを起こしやすくなります。また、自律神経のバランスが崩れ、頭痛や不眠、めまい、イライラや不安などといったさまざまな症状も現れます。冷え性改善には、運動や入浴、温かいものを食べるなどの方法がありますが、ぜひとも試していただきたいのが、硬度の高いアルカリ性の炭酸水を飲むことです。炭酸水が血液中の二酸化炭素濃度を上げ、硬水に含まれる豊富なミネラルとアルカリ性の水が、新陳代謝を高め、血行を促進するのです。
ただし、水を飲むときは、体を冷やさないよう常温でちびちび飲むようにしてください。冷えが改善してきたら、徐々に水の温度を下げていきます。
【ここがポイント】
アルカリ性の硬水で血行促進、まずは常温でちびちびと
【19.老化】
活性酸素の働きを抑えることがアンチエイジングの要になる
老化の最大の要因は、体内で細胞を破壊する活性酸素です。体内で活性酸素が過度に発生すると、脂質やたんぱく質、DNAなどに影響し、老化を促進すると言われています。現代社会には、電磁波や、食品添加物、ストレスなど、活性酸素を生じさせる物質があふれています。この活性酸素による酸化を抑えること、抗酸化こそが老化を防ぐ最大のカギであり、そこで水が大きくかかわってきます。
アルカリ性の水には、抗酸化力を持つものが多いとされています。天然の水にも、人為的に処理された機能水にもアルカリ性のものがありますが、ダイレクトに効果を発揮するのは、機能水であるアルカリイオン水でしょう。ただし、代謝を上げることに重きを置くのであれば、カルシウムなどのミネラルをバランス良く含んだ天然水を飲むという選択もありです。
いつまでも若々しさを保ち続けるために、毎日、抗酸化力のある水を飲むようにして、内側から若返りをはかりましよう。
【ここがポイント】
アルカリイオン水かミネラル豊富な天然の水を