日々の生活に欠かせない「水分補給」は、美容と健康を支える大切な習慣のひとつです。水を意識的に摂ることで、肌の乾燥小ジワ対策や、髪や爪のコンディション維持、肌のくすみ・シミへのケアにもつながると考えられています。
お水を取り入れることで期待できる4つの美容効果についてご紹介します。毎日の習慣を見直し、内側から輝く美しさを育てていきましょう。
【美容効果1.乾燥小ジワ】
ムコ多糖体の減少で肌が乾燥し活性酸素でシミ、シワ、たるみが!
肌がハリを失い、シワができるのは、加齢によって肌の細胞と細胞の間にある水分が失われて、肌の水分量を保つムコ多糖体という細胞間物質が減少するためです。
ムコ多糖体の一種であるヒアルロン酸は、水を大量に包み込む力を持ち、1gで6リットルもの水を保持できます。そのヒアルロン酸が減少すると、代わりに水を含みにくい多糖類が増え、水ではなく脂肪が溜まってしまうのです。
また、食生活の偏りや腎臓の働きの悪化などで体が酸性に傾くと、活性酸素がシミ、シワ、たるみなどを発生させます。ムコ多糖体の減少を抑え、体を弱アルカリ性に戻して活性酸素の発生を防ぐのに最適なのがアルカリ性の水です。
毎日たっぷりと飲む習慣をつけ、みずみずしいハリのある肌を取り戻しましょう。さらに、カルシウムを豊富に含む水を飲めば、肌の「ターンオーバー」(肌の細胞が一定の周期で生まれ変わる仕組み)をスムーズにし、美肌を保つことができるでしょう。
【ここがポイント】
毎日アルカリ性の水を飲む+カルシウムで若々しい肌に
【美容効果2.髪・爪のトラブル】
髪と爪のトラブルに見舞われたらシリカ不足を疑ってかかるべし
加齢とともに髪の毛が細くコシがなくなり、全体のハリツヤがなくなる。爪が折れたり、割れたりすることが多くなる。そうした髪や爪のトラブルは、シリカ(ケイ素)不足が原因として考えられます。
シリカは組織と組織を連結させる重要な働きを担うミネラルで、骨をはじめ、血管、皮膚、髪、爪などに欠かせない栄養素です。不足すると骨や血管組織がもろくなります。髪もツヤ、ハリ、コシがなくなり、切れ毛や枝毛が増えます。爪も折れたり割れやすくなり、縦ジワが目立つようになります。
また、シリカ不足のもつとも怖いところは、重大な病気を引き起こす原因にもなることです。その前兆として、髪や爪の不調が現れるので、髪や爪くらいたいしたことないなどと軽視してはいけません。シリカは体内でつくることができないので食事などから補給する必要があります。玄米や粟、ヒエなどの雑穀に多く含まれていますが、効率的に補えるのはシリカ水を飲むことです。
【ここがポイント】
体内でつくれないシリカは食事とシリカ水で補給する
【美容効果3.くすみ】
体が水でうるおい代謝が良くなれば透明感のある美し帥肌を取り戻せる
くすみの原因は老化、乾燥、紫外線ほか多岐にわたりますが、なかでも大きな要因として挙げられるのが、血行不良と代謝の悪さです。老廃物が溜まり、肌がどんよりとくすんで見えてしまうのです。肌のくすみが気になりはじめたら、水をしっかりと飲むようにして全身の新陳代謝を改善しましよう。
体の代謝が良くなれば、老廃物もきちんと排出され、肌のターンオーバーもスムーズになり、くすみが改善して透明感のある肌が戻ってきます。炭酸水を飲むようにすれば血流量が増え、血行と代謝も良くなり、さらなる改善につながります。また、疲れなどで体が酸性に傾いたときもくすみが出やすいので、体を弱アルカリ性に戻すために、アルカリ性の水を飲まなければなりません。
以上をまとめると、くすみにはアルカリ性の炭酸水が最適と言えますが、天然の炭酸水にはpH7以下の弱酸性のものが多いので、きちんとアルカリ性の水を選んで飲むようにしてください。
【ここがポイント】
アルカリ度の高い水で血流促進&老廃物排出を
【美容効果4.シミ】
シミができるのを防ぐためには無外線を浴びないのが第一だが……
紫外線を多く浴びると、大量の活性酸素が発生し、肌の色素を形成する細胞「メラノサイト」が活性酸素の刺激を受け、黒色のメラニン色素をつくり出し、肌を守ろうとします。一方で過剰につくられて排出しきれなかったメラニン色素が肌の奥に沈着してシミとなります。
”紫外線→活性酸素発生→メラニン色素生成→メラニン色素沈着”という流れを断ち切り、シミをつくらせないためには、一にも二にも紫外線を浴びないようにすることです。しかし、日焼け止めを塗ったり、日傘や帽子を使用するなどの対策をとっても、完全に紫外線をカットすることはできません。
そうなると次に有効な対策は、活性酸素を発生させないことです。活性酸素の発生を抑えるのに有効なのは抗酸化力。その抗酸化力のある水が、アルカリイオン水や温泉水などのアルカリ度の高い水や水素水です。屋外でのレジャーなどで強い紫外線をたくさん浴びたあとは、集中して飲むようにしてください。
【ここがポイント】
活性酸素を発生させないアルカリ度の高い水を